2019年 03月13日 14時35分 配信

AD設立1年目から各チームが躍動

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筑波大学女子バレー部が2018年度日本チャンピオンに

筑波大学のバレーボール部は男女ともに日本最強とも言われる「超名門」だ。 全日本男子の中垣内祐一代表監督や、ロサンゼルスオリンピックで銅メダルを獲得した日本バレーボール協会理事の三屋裕子氏も筑波大学バレーボール部出身。

その男女バレーボール部が2018年度に「大学スポーツ改革」をミッションとするアスレチックデパートメントに参画。人事や会計の再整理、学業とスポーツの両立、他部活動との連携などの改革に動き始めている。

その象徴として筑波大学が米国の大学の研究段階からパートナーシップを組んだ「アンダーアーマー」に男女同時にユニフォームを変更。これにより硬式野球部や男女ハンドボール部など他チームともユニフォームが統一され、様々な「横のコラボレーション」も生まれている。

そのような様々な改革が立ち上がる中、女子バレーボール部は春の東日本インカレを連覇すると、秋の全日本インカレも大躍進、遂に9年ぶりの日本チャンピオンに返り咲いた。

同じく硬式野球部が12年ぶりの神宮大会出場

時を同じくして、アスレチックデパートメントと共にいち早く改革に着手した硬式野球部も、実に12年ぶりの神宮大会出場を果たした。

驚くべきは夏の熱射病対策のために、例年よりも「練習時間を削減する」改革を行ったこと。主将を務めた福永(体育・4年)が「休むことも練習だ」と伝え、チームは安全対策を最優先とした。ADによるアスレチックトレーナーの契約なども組み合わさり、安全・安心を徹底、その上で新戦力の台頭も重なって12年ぶりの神宮大会へと突き進んだ。

ADはこのような改革に基づく躍進を称賛。大学の費用でバスツアーを企画し、双方の会場にバスツアーを企画した。想像を越える反響があり、多くの学生たちが応援に駆け付けた。声援に支えられ選手たちは躍動し、従来と異なる「飛躍の一年」を終えた。

勝つことは目的ではない。しかし勝つ。

筑波大学で副アスレチックディレクターを務める山田晋三氏(45)は「アスレチックデパートメントは強化の支援はしていない」と話す。ADの改革は「安全・安心の徹底」「学業との両立」が優先され、むしろこれらは従来の強化とは逆の動きとも言える。

山田氏は「安全・安心を最優先とし、学業や人生設計にも時間を割くことができ、そして勝つことまでできたら、それこそが真の学生チャンピオンです。それを目指しているのです。」と語る。

1年目から数々の成果を産み出し始めた筑波大学の「学校スポーツ改革」。

誰も揶揄できない最高の学校スポーツプログラムをつくる挑戦はまだ始まったばかりだ。